第53回 番組審議委員会報告書
@ 開催年月日 平成20年10月15日(水)
A 開催場所 石巻コミュニティ放送株式会社会議室
B 委員の出席 委員総数8名のうち4名
  出席委員の氏名 亀山絋 久我恵美子 阿部正博 阿部由貴子
  欠席委員の氏名 高橋武徳 渥美秀明 大江賢良 長峰賢司
  放送事業者側出席者氏名 代表取締役社長 相沢雄一郎
専務取締役放送局長 鈴木孝也
企画制作部長・アナウンサー 高橋幸枝
C 議題 1.特別番組放送について報告
2.新番組・コーナーの紹介
3.番組の試聴と審議
4.主催イベントの案内等
D 議事概要 前回の審議会からこれまでの放送業務について報告するとともに、新コーナー新番組を紹介。さらに、放送済み番組を試聴してもらい率直な意見を伺った。

E 議事内容 議題@ 特別番組放送について報告
・4月27日(日)午前10時30分から放送
「宮城県石巻市林野火災防御訓練 中継車より生中継」
宮城県と石巻市が主催となり桃生町植立山公園で実施された訓練。林野火災発生、大規模災害に広がったという想定で関係者、地元住民らが参加して行われた。ラジオ石巻は、会場内に中継車を配備し訓練の様子を中継で伝えた。30分の内容で、番組では村井嘉浩宮城県知事と石巻地区広域消防本部石母田信雄消防長へのインタビューもした。

・5月24日(土)25日(日) 両日放送
「サンファン祭り サテライトスタジオ公開生放送」
サンファンパーク(宮城県石巻市渡波)で開かれる毎年恒例のサンファン祭り。今年も会場内にブースを設け、イベントの様子を両日1時間ずつ生放送で伝えた。

・6月12日(木)午前10時40分から放送
「宮城県沖地震から30年 ラジオ石巻特別番組
第1部石巻市総合防災訓練実況生放送」
県民防災の日に実施された石巻市の総合防災訓練。宮城県沖を震源とする大地震発生を想定し石巻市北村 遊楽館を会場に行われた。会場内に中継車を配備し訓練の様子を中継で伝えた。30分の内容で、番組では土井喜美夫石巻市長はじめ、地元自主防災会など 参加者へインタビューをした。

・6月12日(木)午後2時30分から放送
「宮城県沖地震から30年 ラジオ石巻特別番組
第2部 防災座談会 助け合いは向こう三軒両隣から」

地元自主防災会代表者2人と市の防災担当職員をゲストに、鈴木専務の進行で過去の 災害で学んだことや、各地域での防災への取り組み、有事の際の対応などを伺った。1時間の収録番組だった。

・8月1日(金)2日(土)両日放送
「第85回石巻川開き祭り」
今年も祭りの様子をサテライトスタジオより放送した。サテライトスタジオは、石巻市中央の空き店舗1階に設置。このほか、花火会場、中心市街地、石巻駅前、旧北上川住吉公園前などから中継車や携帯電話を使っての生中継を行った。なお、サテライトスタジオには歌手のサンプラザ中野さんが来局。生出演し放送を盛り上げた。

・8月30日(土)午前8時から放送
「第1回 ラジオ市議会」
石巻市議会の6会派から代表者を選出してもらい番組に出演していただいた。議会を市民にもっと身近に感じてもらい、現在石巻市が抱えている諸問題について分かりやすく説明していこうと、鈴木専務の進行で意見交換した。テーマには、現在、最大の市政課題になっている中心市街地活性化を取り上げた。市役所新庁舎計画のほか、オラレ(競艇舟券場外発売場)・ペアーレ(社会保険センター)の課題についても伺った。これまでと同様に賛否両論があり、率直で活発な意見を聴くことができた。徹底討論と銘打って3時間の長時間番組とした。

・9月28日(日)午後5時から放送
「フランク安田没後50年メモリアルポトラッチ事業報告」
アラスカのモーゼといわれ、ビーバー村をつくった石巻市出身の偉人・フランク安田が亡くなって今年で50年。安田氏を偲び地元の偉人をもっと知ってもらおうと、実行委員会が発足し様々な事業を展開してきた。その一事業としてビーバー村へ渡り、安田氏の墓参り、追悼行事に参加しようと訪問団が結成された。その訪問団メンバーの帰国報告、参加しての感想をまとめた30分番組。

・10月2日(木)午前9時10分から放送
「知覧特攻基地で奉仕(なでしこ隊)女学生の悲しみ」
TV番組で放送された、知覧特攻基地(鹿児島県)へ学徒動員された女学生たちの話。地元石巻市にも、なでしこ隊と同じように特攻基地に奉仕された女性が在住していたことから、その女性へインタビューし、戦争の悲惨さを伝えた。ご 出演:石巻市蛇田 上村当志子さん、79歳。20分番組。

議事@について委員からの意見など。
(亀山委員長) ラジオ市議会は、市民が市政に関心を高める良い機会だ。特に、忌憚なく意見を出し合うという点では、議員の人達にとっても良い機会になったのではないか。
(久我委員) 市民 対 議員の懇談の場をラジオで設けても良いと思うが。議場へ足を運ぶ人も少ないので、議員の人達との接点も生まれると思う。
(鈴木専務) 市の職員が登場するのもいいのではないかと思うが…。なお、これからも回を重ねていきたいと思っている。議会や議事堂の在り方などもテーマに取り上げていきたい。
(久我委員) 「私が市長ならば」という番組は、どうでしょう。
(相沢社長) それならば、誰でも出演し話をすることができる。面白いと思う。
(久我委員) 特攻基地で奉仕の番組だが、戦争の記憶を残すことは大切。一つテーマを持って戦争の話を綴っていくことが大事だ。特に地元の戦時中の様子を体験者に語ってもらうことは必要と思う。
 
議事A 新番組・コーナーのご案内
・毎週月曜日午前10時45分から放送(再放送:毎週火曜日午後4時30分から)
「ふるさと散歩道〜あなたと見つける地元の歴史〜」
年9月からスタート。2006年8月から2007年7月まで放送していた番組で、約1年の休止を経て再スタートした。身近な所にありながらも、あまり知られていない故郷・石巻の歴史を辿る番組。元石巻市文化財保護委員の佐藤雄一さんのお話。

・第1第3火曜日午後5時より放送
「石巻専修大学インフォメーション」
創立20周年を記念して番組を今年9月よりスタート。大学の紹介はじめ各種事業のご案内。大学関係者の出演もあり。

・第1第3月曜日午前9時30分から放送(再放送:第1第3土曜日午後4時から)
「Happy One のカタカナ語再発見」
今年10月よりスタート。誰でも知っている身近なカタカナ語(ガソリンスタンド・ アルバイト・フリーターなど)を通じて言葉の面白さ・不思議さについて楽しく考える コーナー。石巻専修大学准教授 大津幸一さん 60歳のお話。

・第2第4月曜日午前9時30分から放送(再放送:第2第4木曜日午後2時30分から)
「樹木医 若生さんが語る自然」
石巻地方の森林・樹木から地元の木に関する歴史・文化・自然環境を知る番組。 石巻市蛇田の樹木医 若生敏郎さん78歳(元若生工業社長)が話を進める。

・毎週月曜日から金曜日までの午前7時40分から放送
「石巻おさかな便り 魚ぎょ☆」
今年10月スタート。三陸漁場を目の前に毎日新鮮な魚介類が水揚げされる石巻魚市場。前日の市場水揚げ状況と当日朝の入船状況などを魚市場と電話をつなぎ生放送で伝える。
議事B 番組の試聴と審議
・第1第3木曜日午前10時45分から放送(再放送:第1第3金曜日午後5時30分)
「あなたは知っていますか?骨髄バンク」8月21日(木)放送分を試聴。
血液難病を発症した患者さんを一人でも多く救うために出来ること…。番組を通じて、日本における患者さんの現状とその病気について、また骨髄バンクなどについて医師や関係者に指導いただきながら伝えている。この他、ドナーからの手紙や移植を受けた患者さんの手紙なども紹介している。

・毎週木曜日午後5時から放送(再放送:毎週月曜日午後1時30分から)
「宮交バス・石巻発−女川経由−雄勝行き ぶらり、ぶらりとバスの旅」
10月9日(木)放送分「雄勝町水浜−唐桑−船戸編」を試聴。 宮城県内の路線バスで最も長い区間を走行する宮交バス女川線。走行距離44.1km。 この番組では、実際にバスの停留所を辿りながら、 その土地の文化・景色・自慢の味などを紹介している。
議事Bについて委員からの意見など。
(亀山委員長) 石巻にある歴史・文化を引き出す番組はとても大事。
(久我委員) 長く住んでいるにもかかわらず、地元の歴史について分からないことが多い。
(亀山委員長) 地方であるがゆえに、見えないこともある。
(阿部正博委員) 通勤時間帯に「ぶらり、ぶらりとバスの旅」番組宣伝CMを聞いたことがあるが、CMを聞いただけでも、ワクワク感、番組の楽しさが伝わってきた。聞いてみたいなぁと思った。石巻市生まれだが、あらためて番組を通して聴くと、その素晴らしさに気付かされる。当たり前になっていることを、県外・市外から来る人に気付かされることも多くある。
(相沢社長) 地元の産業・企業に目を向けても、興味深いことが多くある。 (阿部正博委員)旧1市6町が合併して、石巻市に素晴らしい技術が一つになった。市民に知ってもらう機会が必要。
(亀山委員長) 伝承文化、地域で守り続けているものを大事にしなくてはならない。
(久我委員) 伝承してほしいものが多い。ラジオ石巻がいろいろと仕掛けをしていくことも良いのでは。ただ放送するのではなく、スタンスを広げて地域の良きものを紹介してほしい。
(阿部由貴子委員) 骨髄バンクの番組は、とても良い番組だと思う。
(鈴木専務) ここ石巻だけの問題ではない。他局のFMいずみ・岩沼にも提供している。 「カタカナ語」も、他局に配信したいと思っている。
議事Cその他、主催イベントの案内など
・毎週金曜日午後7時30分から放送している吹奏楽専門番組「ブラバンバンバン」が、今年8月に放送100回となった。これを記念して演奏会を企画した。10月18日(土)午後2時から石巻文化センターを会場に開催。石巻では初めてのスタイル。バンドの垣根を越えて、演奏者個々人が楽器を持ち寄り自由参加し、その日限りの思い出バンドを結成、演奏するという内容。演奏者は午前中に集合し、楽譜をもらいリハーサル。そして、その日午後に演奏会を開く。多数のエントリーがある。なお、公開収録とし、後日その模様を放送する予定。
議事Cについて委員より意見。
(久我委員) すごく楽しそうなイベント。
(亀山委員長) まず自分たちも楽しくないと、お客さんも来てくれない。参加者がまず楽しむことが第一。そして、良い番組・イベントであれば協賛金もおのずとついてくる。 なんでも、やり方だと思う。
(阿部由貴子委員) その他として、10月にスタートした仙台宮城デスティネーションキャンペーンについては、何か番組作りはしているのか。
(相沢社長) 実際に開幕に合わせ企画しようとしたが、番組に対するスポンサーや予算が伴わなかった。
(高橋アナ) 固定の番組、企画は今のところないが、イベントごとに取材し番組の中で紹介している。なお、観光協会からの生中継なども実施している。
その他
審議機関の答申または意見の概要を公表した場所、その内容、放送及び年月日。平成20年10月16日(水)ラジオ石巻「朝生ワイド764」「らじいしパーク764」番組内で番組審議委員会を開催した旨を放送。 なお、10月末からラジオ石巻ホームページにて公表する。