三日坊主ふたたび!(青木絵美)
去年のこの時期を思い出すと、ステイホームの過ごし方を模索し、何か新しいことを始めようと、真っ暗なコロナ禍でもがいていたことが浮かぶ。私が暇つぶしに選んだのは「消しゴムはんこ」と「マスクづくり」だった。消しゴムはんこ用の大きな消しゴムを100円ショップで買ってきて、そこに好きな柄をトレースしてカッターナイフで彫っていく。細かい作業は苦手だったのだが、最初の一つが思ったより上手に出来上がったので、うれしくてつい何個も彫っていた。出来上がったはんこは、これもまた手作りした使い捨てマスクに押していった。出来上がったマスクを着けてマイクに向かっても、もちろん誰が見てくれるわけではないのだが、自分自身のモチベーションを上げるには十分だった。はんこが彫りやすいように刃の角度が?度のカッターナイフも買った。それでも、やがて緊急事態宣言が終わり、日常が少しずつ動きだすと、それはそっと箱に入れられたまま、しまわれてしまった。 ところが、1年たった今、私の消しゴムはんこを覚えていてくれた人がいた。そして、作ってほしいと頼まれたのだ。久しぶりに箱から出されたカッターナイフ。切れ味はそのままだった。やってみるとやっぱり楽しい!?小さくて手間の少ないデザインだったので、あっという間に彫り終えた。それを押していく作業もまた楽しい。夢中で何かをしている瞬間は、いろいろなことから心が解放されるものだ。 消しゴムはんこのお話は、明日9時からの「幹のWALK?TOGETHER」の再放送で詳しくお聞きいただくとして、みなさんも去年の今頃、夢中になっていたことがありませんでしたか??やり始めると、意外と楽しいですよ。春は何かが始まる季節。せっかく買った「あれ」。押し入れの奥にしまっていませんか?三日坊主も十回続ければ1カ月。大変な日常ですが、皆さんが少しでも楽しい時間を過ごせるように祈っていますね。栫i?アナウンサー・